志望動機がポイント!ハローワーク職業訓練合格までの申込み手順

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簿記の勉強
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この記事では、求職活動をしている人向けに、ハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)に申し込む方法と選考に合格するコツを説明します。

あらかじめ言っておくと、「コピペするだけ」のような裏技はありません。
ですが、選考で重視されるポイントは明確で、「志望動機はなんですか?」という点にあります。

私は、2020年開講の東京都「離職者等再就職訓練」に通っていたので、自分の実体験をもとに、ハローワークの職業訓練に申し込む手順と、志望動機の考え方・書き方をお伝えします。

また、職業訓練を利用するメリットも説明しますので、転職・求職活動中の人は参考にしてもらえると嬉しいです。

 

ハローワーク職業訓練のメリット

この章では、ハローワークの職業訓練を利用するメリットを説明します。
職業訓練についてはよく知っているという人は、この章は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

職業訓練のメリット
✅ ほぼ無料でスキルを学べる
✅ 失業給付があるので生活も安心
✅ 就職活動もサポートしてくれる

失業給付の条件は求職者によって異なりますし、申し込む訓練コースによってサポート状況も変わりますが、だいたいこんな感じです。

ではー。それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

 

職業訓練は無料で受講できる

最大のメリットは、ほぼ無料で受講できる点にあります。
1年以上の長期コースは有料になりますが、3〜6ヶ月のコースは基本的に無料で、テキスト代が数千円~1万5千円ほどかかるくらいです。

※受講中にもらえる失業給付には、基本手当の他に「受講手当」というものがあります。テキスト代や文房具代などは、ほぼこれで賄えるので安心です。

無料で受けられるといっても、訓練の内容は有料級です。
というか、普通に民間の資格スクールに通ったら、それなりの授業料が必要になる内容です。

たとえば、私が参加していた簿記の学習をメインとするコースは、同じ内容の授業を自費で受けた場合、かるーく15万円はかかりそうです(気になったので計算してみました)。

私が受講していた東京都の離職者等再就職訓練「経理実務科」コースの感想と訓練内容を、別の記事にまとめました。
日商簿記2級合格を目指したり、経理の実務スキルを学びたい人には、めっちゃオススメです。

 

また、社会人向けのビジネスコースと違い、ほぼ毎日、朝から夕方までみっちり授業があります。
かなり濃いカリキュラムになっています。
高級生チョコくらい濃厚です。

スキルを習得するスピードにおいても、ハローワークの職業訓練はおすすめですね。

 

雇用保険の失業給付が支給される

職業訓練は無料で受講できるといっても、その間の生活するお金に不安がある人もいますよね。
はい、私は不安だらけでした。

ですが、訓練に通っている間は、訓練修了日まで雇用保険の失業給付が支給されます。

支給される失業給付
✅ 基本手当(いわゆる「失業保険」とか「失業手当」とか言われてるモノ)
✅ 受講手当(テキスト代をまかなえる)
✅ 通所手当(学校までの交通費)

「受講手当」には日数上限がありますが、「基本手当」と「通所手当」は受講している間ずっと、本来の給付日数を消化し終わっても、支給されます。
これで生活の不安はほとんどなくなりました。

もちろん、授業をさぼった日は失業給付がもらえません。さらに、あまり欠席が多い(総時間数の20%以上)と問答無用でクビにもなります。
ただ、失業給付に関しては病気や怪我、家庭の事情などでのやむを得ない欠席は考慮されるので、普通に通っていればOKです。

欠席が総時間数の20%以上になると、「強制退校」になるだけでなくブラックリストにのります。二度と職業訓練を受講できません。

病気や家庭の事情、訓練が自分にあわなくて辛いなどで、続けるのが困難になったら「自主退校」する方法があります。この場合はペナルティを受けません。
実際、私が通っていたコースでも、自主退校をした人が数名いました。

ですので、「最後まで続けられるかどうか」は、申し込み時点ではあまり深刻に考えなくても大丈夫です。

また、失業給付の受給資格がない人でも、「職業訓練受講給付金」など他の給付を受けながら通うことができます。
使える仕組みは、どんどん利用していきましょう。

失業給付やその他の給付金については、ハローワークの窓口で聞けば教えてくれます。

不安がある場合はストレートに、

受講中の生活費用に不安があるので、給付がもらえるかどうか確認したいです…

と相談するのがおすすめです。

大事なことですからね。
真剣に聞けば、窓口の人も真剣に答えてくれますよ。

 

就職活動のためのカリキュラムがある

職業訓練では、仕事のスキルを身につけたり、資格取得に向けての勉強ができるだけでなく、就職活動のサポートもしてくれます(コースによって違いはあるかも)。

そもそも勉強するための学校ではなく、再就職するための訓練なので、教えてくれる内容もかなり実践的です。
私が通っているコースには、キャリアコンサルタントをやってる講師がついていて、求人の応募から面接対策、転職界隈の裏話まで、いろいろ教えてもらっています。

それと、訓練期間の途中でも、授業を欠席して企業面接などに行くことは認められています。
「就職活動をしすぎて、訓練をおろそかにしないでね」と説明はされましたが、求人への応募もできるし、再就職が決まったら途中で自主退校することもできます。

※理解のある会社だったら、入社日は訓練修了後にしてくれるかもしれません。

じっくり再就職先を選びたいな。その間に通ってスキルアップしとこうかな

という場合にも、職業訓練を利用できますね。

 

補足:失業給付をもらえる期間が延長される

もう一つのメリットとして、失業給付を受給できる期間が最大30日延長される点があります。
訓練の修了まで失業給付がもらえることは先ほど書きましたが、修了日の翌日から30日間は引き続き失業給付が支給されます。

※雇用保険受給資格者証には「終了後手当支給決定」、「終了後手当支給開始」という処理履歴が記載されていました。

訓練が修了して無収入で放り出されたら、それはそれで不安になるのですが、「あと30日間で就職活動を頑張ってください」という心遣いは嬉しいです。

私がこの仕組みを知ったのは訓練修了の数日前で、「もうすぐ訓練終わっちゃう。すぐ就職先見つかるかな…」と不安なときでした。
知っていたら、もっと最後までスキルアップに集中できたかなーとも思います。

この記事を読んでいる人は、安心して訓練に集中して、就活の武器を磨き上げてくださいね。

 

職業訓練は再就職に役立てるためのものなので、「失業保険が延長されるから…」などという理由で申し込むと、選考で落とされます。
メリットの1つとして考え、あくまで、再就職にどのように役立てるかをイメージするのが選考合格のコツです。

だいぶ昔の経験談になるのですが、そのころ転職活動をしていて、

延長されたらラッキーだし、何か面白そうな訓練受けてみよう

なーんて浅はかな考えで面接に臨んだら、やっぱり気持ちを見抜かれたんだと思います。
あっさり落とされました(笑)

 

再就職のためなら至れり尽くせりで支援してくれる、というのがハローワークなので、目標を勘違いしないようにしてください。

 

補足:職業訓練のデメリットもある?

さてー。職業訓練を利用するのはデメリットもあります。
これは職業訓練に問題があるのではなく、「訓練に通うことで退職してからの空白期間が3か月以上になる」という問題があるからです。

前職を退職してから3か月以上期間が開くと、企業の採用担当者からは「ブランクが長い」と判断されがちです。
理由があれば別なんですが、だいたい印象が悪くなりますね。

訓練の就職活動サポートの話の中で、キャリアコンサルタントをやっている講師の先生も同じこと言っていました。

受講中は、「就職活動に全力でとりくむ」ということができません。
べつにやっても構わないのですが、訓練はわりとハードなのでそんな余裕なくなります。

なので、今までの経験やスキルで次の仕事を見つけられそうな人は、その時間を就職活動に使った方がいいです。

その場合は、ハローワークでの求人だけでなく、民間の転職サイト・エージェントを使うのがおすすめです。
ぶっちゃけ言ってしまうと、就職先を探すという点においては、転職サイトも利用したほうが求人の数も、案件の質も、条件面でもチャンスが広がります。

企業からすれば、転職エージェントを使うのはコストがかかるけど、ハローワークに求人出すのは無料ですからね。あとは、お察しです

じゃあ、なんで訓練やってるんですかー

ってことですが、次のような場合に役に立つのが職業訓練です。

キャリアチェンジを考えている人

前職と違う仕事を探そうと思っても、未経験で知識やスキルもなかったら、なかなか採用には至らないですね。
職業訓練を利用すれば、資格を取得してスキルレベルを示すことも、実務に近い訓練を積んできたことをアピールすることもできます。

同じ職種でもスキルアップしたい人

仕事になると業務優先で、資格を取得することも、体系的な知識を身につけることも難しいときがあります。
実務経験はあるけど、客観的にスキルをアピールするのが難しくて採用に至らないという人も、職業訓練を利用して資格取得したり、訓練を通じてスキルアップしたことをアピールすることができます。

 

要するに、求職活動で今の自分に足りないスキルを補えそうなら、職業訓練の利用価値は高いというわけです。
求人応募するまでの準備は訓練中にも進められるので、受講を検討してもいいのではないでしょうか。

 


それでは、次の章では、ハローワークで職業訓練を申し込む手順を説明します。
一つ目の手順がわりと重要で、これを間違えると訓練期間中に失業給付がもらえないこともあるので、読み飛ばさず順に見ていってほしいです。

 

職業訓練の申し込み方法

この章では、雇用保険失業給付を受給しながら職業訓練に通うために、ハローワークで必要な手続きと、職業訓練の申し込みについて説明していきます。

繰り返しになりますが、「手順1」を最初にやることが重要です。

※先に「求職の申し込み」をしても、失業給付をもらいながら訓練に通える場合があります。ただ、通える訓練コースの選択肢が減るので「手順1」からやるのがおすすめです。

 

手順1:ハローワークで職業訓練の相談をする

ハローワークで最初にやるべきことは「職業訓練の相談をする」です。

最初は求職の申し込みじゃないの? パンフレットにもそう書いてあるよ

職業訓練を利用しない場合は、もちろん最初に求職の申し込みをしましょう。
ですが、失業給付をもらいながら訓練を受講したい場合には、ちょっと事情が違ってきます。

受講中に失業給付をもらうには、少なくとも以下の条件を満たす必要があります。

訓練の受講開始日に、基本手当の給付日数が「規定日数」以上残っていること。

この「規定日数」は、雇用保険の基本手当の所定給付日数によって変わります。
たとえば、所定給付日数が90日の場合、規定日数は「1」になります。

つまり、職業訓練の受講開始日に基本手当をすべてもらい終わっていると、訓練期間に失業給付はもらえません。

※そもそもハローワークから「受講指示」が受けられないので、職業訓練に通うハードルが上がります。受講指示というのは、「この訓練はあなたに必要だから通いなさい」という所長からのお墨付きのようなものです。

職業訓練のコースは、いつも同じものが募集されているわけではありません。
東京都の離職者等再就職訓練などは、毎月コース内容が変わります。

「求職の申し込み」を先にしてしまうと、申し込みたいコースの受講開始日には給付日数が残っていない…ということも発生します。

これが、ハローワークで最初にやるべきことは「職業訓練の相談」である理由です。

 

さてー。ハローワークの「職業訓練窓口」では、訓練コースの情報だけじゃなく、失業給付をもらいながら受講するためのベストな手続スケジュールなども教えてもらえます。

確認するべきポイントは、次の3つです。

「職業訓練窓口」で確認すること
✅ 職業訓練校の情報(コース内容、開始日など)
✅ 申し込み方法と期日(書類・手続きは不備がないように)
✅ 失業給付がもらえるかどうか(安心して訓練うけるため)

職業訓練を利用するかどうか迷っている場合でも、早めに窓口で相談してみましょう。
今までの経験や状況、今後どのような仕事をしてみたいかなど伝えれば、それに役立つような訓練コースを探してくれますよ。

 

東京都の「離職者等再就職訓練」は、東京都以外に住んでいる人も受講できます。

私が受講しているコースには千葉県や茨城県から通ってるクラスメイトがいますし、過去には、山梨県から片道2時間半かけて通ってた人もいたとか。東京まで通学できる距離であればOKです。

離職者等再就職訓練には、Webクリエイター、Javaプログラミング、経理・総務事務などのコースが複数あるので、興味のある人は窓口で聞いてみると良いですね。

※開校される離職者等再就職訓練は、下記のサイトでも確認できます。

 

手順2:ハローワークで求職の申込み手続きをする

職業訓練の相談をして、訓練コースに申し込むまでのスケジュールが明確になったら、次に「求職の申込み」をします。

求職の申し込みの方法については詳しく書きませんが、手続き方法や書類の書き方などは、職業訓練窓口でも教えてくれます(それか相談する窓口を教えてくれる)。
職業訓練の相談をするついでに、聞いてしまうのがラクですね。

ちなみに、ハローワークの職業訓練窓口では、担当者がついてくれます。
初回の相談時に名刺のようなものを渡されて、次回から相談日時の予約をすることもできました。
順番待ちで時間を使うこともなくなるので、便利ですよ。

また、「担当者とソリが合わない…。相談するのがつらい」と思った場合は、「チェンジすればいいです」と職業訓練校の先生が教えてくれました(笑)
求職中は精神的にも不安になりがちなので、不安を解消するためにも、いろいろと担当者に相談するのが良いと思います。

 

手順3:職業訓練を申し込む…その前に訓練コースの施設見学会に参加する

ここからは東京都の「離職者等再就職訓練」の内容をベースにして、申し込むときにやっておくことを説明していきます。
選考方法や必要な書類、入校手続きなどは訓練によって異なるので、詳細は管轄のハローワーク窓口(または募集のパンフレット)で確認してください。

ここまでで受講したい訓練コースがある程度決まっていると思いますが、申し込みをする前に、受講したい訓練コースの施設見学会に参加しましょう。
訓練が実施される施設を見学して、どのような訓練を受けるのか具体的に教えてもらいます。

※離職者等再就職訓練の場合は「施設見学会」といいますが、たんに「見学会」などという場合もあります。

施設見学会への参加は申し込みに必須ではないのですが、参加することを強く!おすすめします。
必須じゃないのに、めちゃくちゃ重要です。

なので、ここは詳しく説明しておきます。

 

理由の一つ目は、訓練募集のパンフレットの説明だけでは、その訓練コースで具体的に何を学べるのかが分かりにくいということです。

実際どんな感じの訓練なの?
習得できる技術や資格も詳しく知りたい。自分のレベルにあってるコースなのかな?あと、修了したらどんな就職先があるのかな?

これらの詳しい情報は、施設見学会に参加して、訓練現場の担当者に話を聞かないと分からないことが多いです。
私も参加する前は、ぼんやりとしたイメージしか持てていませんでしたので、最終的に訓練コースを選ぶためには大切です。

 

二つ目の理由は、選考に合格するのに有利になる(こともある)からです。

選考の方式は訓練コースによって違います。
面接や筆記試験があるコースや、申込書類だけで一発選考されるコースもあります。

それでも、選考で重視されるポイントは同じです。

選考で重視されるポイント
✅ その訓練があなたに必要か(必要性)
✅ 技術を習得する意欲があるか(受講意欲)
✅ 訓練を求職活動に活かしてくれるか(就業意欲)

筆記試験や面接などで、訓練を受講するのに必要な知識・学力や、最低限のコミュニケーション能力を見られることもありますが、重要なのは上記の3つです。

そして当然ですが、訓練コースの内容を詳しく知らなかったら…。
訓練が自分に必要なのか?再就職にいかせるのか?けっこうハードな訓練に何か月も通えるのか?判断できないですよねー。

判断できなくても、アピールしないと選考に合格しないんです。
だから、施設見学会に参加して、敵の情報を収集して、倒せるような申込書類をつくって、選考に臨むのです。

あ、モノの例えなので、ケンカ売るような志望理由は書かないでね。

 

訓練内容のほかにも、コースの受験倍率や、ぶっちゃけどんな受講生に来て欲しいのか、合格しやすい志望動機の書き方(!?など教えてくれたりしました。

私も最終的に受講するコースを決めたのは、施設見学会で説明を受けた後です。
疑問があれば、見学会でもその後でも質問に答えてくれるので、できるだけ見学会には参加するようにしましょう。

 

手順4:訓練コースの申し込みをする

施設見学会に参加したあとなら、もう受講する訓練コースが決まっていると思います。
決めきれない場合は、ハローワークで相談してもいいかも。

自分のスキルアップに必要で、修了後は就職活動に役立ちそうだとイメージできるコースを選ぶのが良いですね。
あとは、通学する場所や期間、授業時間も考えて、通えるかどうかを判断すればOKです。

また、第一志望・第二志望を一緒に申し込める場合もあるので、同じようなスキルを学べるコースがあれば、第二志望も選んでおくのがいいと思います。
離職者等再就職訓練は第二志望まで選べました。第二志望を選べれば、チャンスは倍になるってことです。

ただし、まったく違う内容のコースだと通らないこともあるようなので、第二志望にできるかどうかはハローワーク窓口で相談してください。

 

申し込むときに最重要なのは志望動機ですが、その考え方・書き方については、次の章で詳しく説明します。
それ以外の記入部分は、ハローワークの職業訓練窓口で書き方を教えてもらえました。

というか、記入方法が決まっている部分もあったりするので、迷ったら窓口に相談しながらその場で書いてしまいましょう。

名前や住所、最終学歴などはあらかじめ記入できますね。
職歴や退職理由、就職活動状況などは、下書きのメモを作っておくとスムーズに進みます。

本人写真を貼る欄もありますが、用意だけしておいて貼るのは最後がいいです。
申し込み書類をチェックしてもらって、不備がなければ写真を貼って提出しましょう。

 

手順5:合格したら、合格者説明会に参加する

これは選考に合格した後の話ですが、合格者説明会というものがあり、これに参加することで職業訓練の申し込み手続きが完了します。

※この手続きも訓練コースによって違うかもしれないので、合格者通知の書類などを確認してください。

参加は必須だよ。寝坊して忘れたりしたら、辞退になっちゃうから気を付けて!

合格者説明会では、入校の手続きをしたり、受講開始までの流れや注意事項などが説明されました。
ほとんどが形式的な話だったので、じっと座って聞いていればOKです。

ちなみに、合格者説明会での服装を気にする人もいるようですが、ドレスコードはとくにありませんでしたよ。

スーツの人もいれば、カジュアルな格好の人も多くいました。
気になるなら「カジュアルOKな職場に着ていけるような服装」にすれば問題ありません。

それでも不安で迷うなら、スーツを着ていっちゃいましょう(小心者の私はそうしました)。

 

最重要!志望動機の書き方

この章では、志望動機の考え方・書き方を説明します。

実際に私が書いた志望理由も、選考を通った実例として書いておきますが、そのままコピペというのはNGです。

だって、みなさん今までの経験も、この先やりたい仕事も、考え方も違うわけじゃないですか。
自分でしっかり考えた内容じゃないと、なかなか通りません。
面接がある選考なら、なおさら落とされます。

なので、何を書けばいいのかを参考にして、ご自分の言葉で作成してもらうのがおすすめです。

 

志望動機が最重要である理由

その前に、選考において志望動機が最重要である理由を説明しておきます。
先ほども書きましたが、選考で重視されるのは以下の部分です。

選考で重視されるポイント
✅ その訓練があなたに必要か(必要性)
✅ 技術を習得する意欲があるか(受講意欲)
✅ 訓練を求職活動に活かしてくれるか(就業意欲)

その訓練があなたに必要である理由を伝えるには、志望理由欄に書くしかありません。
さらには面接がある場合でも、志望動機を深掘りして考えていなかったら、必要性も意欲も面接官に伝えられないですよね。

ですので、「面倒だなー」とか「いい感じに適当に書いちゃおうかな」とか思ったとしても、一度きちんと考えてみてください。
1日くらいは費やしても、無駄ではないと思いますよ。

 

卒業間際のころの雑談ですが、他の面接選考がある訓練コースの話題で、講師の先生がこんなことを言っていました。
「訓練校の選考では、就職できそうな申込者を合格させるんですよ」
「ええー!?」
その場にいた生徒たちも初めて知る、この事実。
(流れとしては、「だからみなさん、自信をもって就職活動してください」というお話でした。なので、半分くらいは激励トークなのかも。)

というわけで、書類選考でも面接選考でも、再就職に役立つかどうかという視点で考えるのは絶対に必要なんです。

 

ステップ1:現在の自分の状況を書く

志望理由の構成でまず書くべきことは、【今の自分の状況】になります。

この申込書を見る人や面接官は、あなたの現在の状況を知りません。
また、同じ職種で再就職したいのか、別の職種にキャリアチェンジしたいのかによって、どんな訓練が必要なのか違ってきます。

今の(今までの)私の状況はこうです。

この先はこのような仕事を希望してます。

だから、私にはこの訓練が必要です。

こんな構成で書いていくと、説得力があると思いませんか?

次のステップに繋げるためにも、現在の自分の状況と、この先どんな仕事を希望しているかを、できるだけ簡潔に書いてください(スペース足りなくなるので)。

 

ステップ2:今の自分にどう役立つかを書く

ステップ2と3の内容は、どっちが先でも混ぜて書くのでも、分かりやすければ問題ないと思います。
ただ、結局のところどちらも書いた方が良いので、順に解説しておきます。

次に志望理由に書くべきことは、【訓練が自分にどう役立つか】です。

できるだけ、再就職に役立つかどうかという視点で書いてください。
「訓練内容に興味があるから」や「資格を取得したいから」など、それだけの理由ではだいぶ弱いです。

職業訓練は、再就職するために足りないスキルや経験を補うものなので、

今の自分 + 訓練で得るもの = 希望の職種で採用される自分

このように考えると、だいぶ書きやすくなりますね。

また、施設見学会に参加した人は、参加した感想も書くといいです。
訓練コースの内容・レベルが自分に合っていて、再就職に必要だと考えた理由も書いておけば、申込書を見る人も判断しやすくなります。

もちろん、本気で訓練プログラムに通いたい気持ちを込めて、書いておきましょう。
そのあたりの本音とか学習意欲って、わりと文章に現われちゃうものです。

 

ステップ3:求職活動にどう活かせるかを書く

さて、もう一つ志望理由に書いておくことは、【求職活動にどのように活かせるか】です。

職業訓練の存在意義は卒業してからが本番なので、求職活動に取り組んで再就職する意欲があるかどうかを判断されます。

スキルが身についた。先生、ありがとー!

これで終わられると、訓練する方はちょっと困ります。

できるだけ具体的に、学んだスキルや取得した資格を、求職活動でどのように活かすつもりかを書きましょう。

と言っても、私が思いついたのは次の内容くらいでした。

・訓練で習得した技術をアピール
・資格取得で応募できる求人案件が広がる
・実務経験の不足は訓練経験で補えているとアピール

このあたりのことは、施設見学会に参加するといろいろ具体的なヒントをもらえます。
実際どのような会社に就職した先輩たちがいるのか、聞いてみるとイメージしやすくなりますね。

 

職業訓練の志望理由サンプル(実例)

最後に、オープンにできるとこだけですが、私はこんな感じで志望理由を書きました。
第二志望もだいたい同じ文章構成なので、そっちは割愛します。

前述のステップ1~3にあわせて分けて書きますが、青色のマーカー部分は、たぶんこのあたりが良かったんじゃないかな~と思っている部分です(自己採点)。

【ステップ1の内容】
今まで■■■■の仕事をしてきましたが、経理事務のスキルを身につけて、経理職にキャリアチェンジしたいと考えています。
【ステップ2の内容】
施設見学会に参加した際に、受講内容が簿記初学者の自分にマッチしていること、資格だけでなく実践的な内容もあることの説明を受けました。また、総務事務全般の知識も学ぶため、就職活動の幅を広げることができると感じました。
【ステップ3の内容】
キャリアの不足を補い、即戦力として企業担当者にアピールできるスキルを身につけるため、本科目の受講を希望いたします。

字数だと、220文字ちょいです。
ちょっときつきつ。
もう少し言い回しを簡潔にして、スペースの余裕をもって書いた方が良かったかなー。

などと、いろいろ思うところはあるのですが、いちおう選考を通った実例なので、参考になれば嬉しいです。

 

まとめ

今回は、ハローワーク職業訓練の申し込み方法と、その際に重要な部分・考え方を説明してきました。

申し込みのフローをまとめておさらいすると、以下のような感じです。
「何の話だっけ?」と思ったら、第2章に戻って読み返すのをおすすめします。

1. 職業訓練の相談をする
まずはハローワークの職業訓練窓口で、訓練を受講したいと相談します。最初はこれが大切です。
2. 求職の申し込み手続きをする
求職の申し込みをすることで、ハローワークのサービスを利用できるようになります。必要な手続きの説明も受けます。
3. 施設見学会に参加する
職業訓練コースを選ぶときに重要になります。検討しているコースの見学会にはすべて参加しましょう。
4. 訓練コースに申し込む
申し込み書類を書いて、ハローワーク窓口に提出します。志望動機はじっくりと考えて仕上げてください。

ハローワークでは、窓口に相談すればいろいろと教えてくれるので、途中で迷ったときも相談してみるのが良いですね。

最後にもうひとつ、行動は早めに。
気づいたときには申込期限が過ぎてた、ということもあります。
早めに行動して損をすることはないので、まずハローワークに行ってみるのをおすすめします。

というあたりで、それではまた。

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